原発の存在意義 [日記・雑記]
大飯差し止め命令 関電「困惑」…赤字解消シナリオに暗雲漂う
産経新聞 5月22日(木)8時33分配信
再稼働を認めない判決を21日言い渡された関西電力の大飯原発3、4号機(福井県)。安全審査の難航ですでに今年度の再稼働が困難となっているなか、司法判断が再稼働と業績に追い打ちをかける可能性も出てきた。原子力規制委による高浜原発3、4号機(同)の優先審査落ちも同日に確定。業績回復の頼みの綱だった原発再稼働が不透明さを増し、関電の赤字解消シナリオに暗雲が漂う。
原発の再稼働はもはや電力会社の赤字解消策でしかないということか。
原子力による発電。これが推進されてきた理由は、化石燃料よりコストがかからないからなのだろう(事故リスクを除外すればだが)。そうでなければ飛びつき、こだわる理由がない(まあこれも兵器転用という軍事目的もあると穿った見方もありそうだが)。
しかし、それは燃料の値段ということだけに着目すれば再生可能エネルギーのほうが安いということになる。安いどころかタダである。当然そこから電気に変える手段にお金がかかるわけで、そのバランスが原発の価値ということなのであろう。
福島原発の事故以前は、それでよかった。それ以前にも原発の事故がなかったわけではないが、国民の安心を奪うところまでは至らなかった(当然危険だという人々はいたわけだけど)。
でも、「事故なんておきませんから、おきても安全ですから」だけで信用する人はすでにいない。それは安全の審査基準をいくらあげても意味がないものだ。つまり原発の再稼働を認めるということは信用でなく妥協にすぎない。つまり覚悟である。司法も国民はまだその覚悟ができていないという判断をしたと個人的には解釈したい(まあ判断理由は全然違うのだけれど)。
そろそろというかもう待ったなしなんじゃないかと思うのだけれど、エネルギー問題に本腰入れても良いような。核廃棄物の処理もままならない現状でいつまで原発に頼るつもりなのだろう。
国立公園や国定公園を守ることは確かに大事だけれど、地熱発電や潮力発電など日本の地形を利用した方法も本格化したほうが良いのではないか。そっちの覚悟のほうは誰もしようとしないのはなぜなのだろう。
2014-05-22 11:38
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